Vol. 44 平成18年9月11日発行。
事務局:東京医科歯科大学顎顔面解剖学分野内
事務局長:柴田俊一
Tel; 03-5803-5436 Fax;03-5803-0185
E-mail: S.Shibata.mfa@tmd.ac.jp


仁雄会報 
夏合宿の報告
 医歯大躰道部は8月9日から12日まで清里高原において夏合宿を行いました。私(柴田)は2日目より参加いたしました。本年は各部員に合宿の感想を書いてもらいました。練習内容に関しては昔のうさぎ跳び、亀足、気合調整に代表される非合理なものは減り、かなり合理的になってはいますが、夏合宿というものはとにかく忘れようとしても忘れられないもので、それは現在でも全く同じのようです。

林薫里(医学部医学科5 年)
現役時代での最後の合宿参加となりましたが、坪川主将の仕切りのもと実りの多い
稽古ができました。今後は本合宿で学んだことを生かして、学生大会・全日本大会
に向けて精一杯頑張りたいと思います。

池尾茉莉(歯学部歯学科4年)
普段の練習と違い、毎日躰道のためにすごす3日間は躰道の技の
鍛錬だけでなく、心の鍛錬にもなりました。この練習の成果を
今後の試合につなげていきたいと考えています。

江川京子(医学部看護学科4年)
躰道のことだけ考えた3日間でした。
最高の環境で最高の躰士たちと過ごした最後の合宿は最高の思い出です。
今回のきつい練習を糧に、大会に向けてこれからも精進していきます。

佐々木真理(医学部医学科4年)
ミーティングを重ねたかいもあってか、練習ごとに1年生が小馬跳びや飛燕突きな
どで上達しているのがわかりました。今回のテーマが、人の真似をできるようにと
のことだったので、上級生として見られていいような動きができるようにと、いい
緊張感がありました。

坪川正樹 (歯学部歯学科4年)
合宿の全体の目標は「まねをする」でした。この言葉は1年はもちろん、2年は3年を
、3年は4年を、4年は5年をそれぞれ模範とし、また模範とされるよう努力すること
を全員に課すことが目的でした。この言葉を意識して何を得たか毎日ミーティング
をし部員には体力的に厳しい合宿であったでしょう中で、みなが具体的にうまくな
っていく様子を見れて嬉しく思っています。合宿をやり遂げた、ということを自信
に持ってこれから学生大会、全日本大会に向けて頑張って行きたいと思います。

八木太門(医学部医学科4年)
清里での合宿は自身一年目に続いて二度目で、その頃を思いだし自分の成長した面
や停滞した面などを感じ、気持ちを新たにしました。また、始めて数ヶ月ながら一
生懸命ついてくる一年生達の頑張りを見て、頼もしく感じました。

松本勝洋(歯学部歯学科3年)
合宿という躰道だけに集中できる環境の中で自分なりの今後の課題が見つけられた
かなと思いますそれを9月からの練習につなげていきたいです

戸出真宏(医学部医学科2年)
体力回復と復帰という合宿当初の目標は、怪我もせず合宿を通したことで幾分か達
成されましたので、そこは私にとって収穫でした。また、合宿の中で自らの課題も
知ることができましたので、今後の目標として練習に生かしていきたいと思います

折原あすみ(医学部医学科1年)
ミーティングで先輩方に突きや子馬のポイントを教えていただき、翌日一つひとつ
自分で意識しながら練習することで、とても充実した3日間を過ごすことができまし
た。苦手な斜状も集中して練習できよかったです。ありがとうございました。

大和田めぐみ(医学部医学科1年)
体力がないので合宿の練習についていけるか不安でしたが、つらい時につらいと思
わず声を出して頑張る、という目標をたてて何とか頑張ることができました。また
先輩や同期の友達の動きを観察することができ良い勉強になり、実りある合宿とな
りました。

金崎彩子(歯学部歯学科1年)
初めての合宿で大変でしたが、躰道的にも精神的にも少しは成長できたかな、と思
います。個人的に斜上蹴りのコツをつかめたことが収穫です。

三枝真心(医学部看護学科1年)
今までに経験したことのない運動量でした。無事に乗り切れたのも先輩を初め、他
の部員のおかげです。今後の自分への大きな糧になった合宿でした。

丸山遙(歯学部歯学科1年)
普段の練習とは違う厳しさを経験することができました。そのような合宿を乗りき
ることができたのも、柴田監督、先輩方、同期のみんなのおかげです。どうもあり
がとうございました。

宮本翔平(医学部医学科1年)
辛かったけど、その分得るものも多かった初めての夏合宿でした。

森美奈子(医学部医学科1年)
初めての合宿で、二日目からは筋肉痛に悩まされる毎日でしたが、集中的に練習が
でき、自分の弱点を意識することもでき、よい経験になりました。来年も頑張りた
いです。

秋シーズンの試合予定
 今年は学生大会、全日本選手権とも40回!の記念大会となります。時間の都合がつきましたら大会の方へも是非足をお運びください。大会は医科歯科大学のOBであることを告げればそのまま入場できますが、事前にご一報いただければチケットの手配、プログラムの事前発送等を致しますので上述の電話、ファックス、E-Mailアドレスをご参照下さい。
* 第40回全国学生躰道優勝大会
  日時 平成18年10月22日(日)
  場所 東京武道館(綾瀬)
#団体展開、団体法形、新人団体法形のほか男女個人法形、実戦に出場予定。
* 第40回全日本躰道選手権大会
  日時 平成18年10月28(土)、29日(日) 
  場所 東京武道館(綾瀬)
#団体展開, 団体法形、および城北チームの一員として団体実戦に数名出場予定。

特別寄稿「第1回 北海道/東北地区 大学生躰道優勝大会」レポート
               躰道八段範士 池内和彦(東京国際大学OB)

 仁雄会創設45周年記念誌にも寄稿していただいた池内先生から北海道/東北大会の報告が送られてきました。医科歯科大学は直接関係していませんが、現在の躰道の活動状況の一端を示す貴重なご報告と思われますので、先生の許可を得てここに転載させていただきました。是非ご一読ください。

前夜の"懇親会"
第1回北海道東北地区大学生躰道優勝大会の開催日の前日までの3日間を参加大学は合同合宿に充てるなど、実技訓練に励んでいた。躰道における合同合宿は、祝嶺正献最高師範が玄制流空手道を指導している時から試みており、躰道を学ぶ学生らの大学間の交流を図る目的のひとつに掲げられている。今回、青森県で10大学の躰道部が集まり合同合宿を行った。
大会前日の夜は、懇親会が行われた。弘前市に隣接する平川町の憩いの温泉「フラワーランド」の大広間。ここの支配人の子供達も躰道を練習しているとのことで、北里大学は昨年もこの宿舎を利用していた。その為とても理解がありサービスもよかった。学生は95名、その他に青森県の指導者や北里大学のOBらも集まっている。藤崎の関場由美子さんも参加していた。学生達はよくお酒を飲む。明日の大会など関係なくビール瓶はどんどんと空いていく。主管校でもある北里大三陸の武田明菜主将が進行し、盛り上げている。田中勇悦ファミリーのノリは全国的に知られており凄いものがある。田中先生自身酒を飲んで楽しむことの好きな人であるから、学生達も若者のエネルギーを発散している。大学別の紹介までは順調であったが、カラオケタイムとなったら、学校に関係なくステージにあがり熱唱している。なぜか、尾崎豊の歌が続いていく。尾崎が躰道をやっていたことを知っているのだ。尾崎のオリジナル曲は、彼が作詞、作曲をしているので、歌詞の中に「躰(からだ)」というところが多く出てくる。
青森の指導者である斎藤、ヒューゴソン、木村、増田先生、岩手の金野道程先生、北里大OBの各先生たちもこの懇親会に参加してひとりずつスピーチをしている。スピーチはマイクを使用しても100人以上の大広間では聞き取りにくい状態。しかし、人がスピーチしているときは話を聞く姿勢は、祝嶺正献最高師範の教えが浸透している。田中勇悦先生の指導が行き渡っている。自分もスピーチを求められてステージに行くが、酒を飲んでいてあちらこちらで盛り上がっている状況を考えて、学生達の激励のスピーチは、ほどほどにして、3本ロープのマジックを披露。それぞれのグループの話し声が少なくなり、だんだんマジックの方を注目してくる。同じ長さの3本のロープが、短、中、長の長さに変化すると、「オ・ミ・ゴ・ト!。チャ、チャ、チャ。フォー、フォー。」と全員が拍手で応えてくれた。最後は、田中勇悦先生のリードで、合宿の感想の「5秒スピーチ」を全員が話しひとまわり。躰道の歌の後は、参加者全員との握手セレモニーにてお開き。9時30分。下級生達は、県立武道館の宿泊施設に帰る。

弘前の県立武道館
快晴の空に津軽冨士(岩木山)がはっきりと見える。青森県は弘前市にある県立武道館。建物の前には第45代横綱初代若乃花の立派な銅像が建立されている。土俵の鬼といわれた初代若乃花(花田勝治)は弘前市の出身であり、平成6年に名誉市民第1号としての称号が贈られている。武道館の館内には、若乃花展示コーナーがあり、横綱推挙状、優勝額、真っ白な横綱、化粧まわし、二子山部屋看板、羽織・袴、優勝賜杯、写真パネルなどゆかりの記念品が展示してある。

第1回大学生躰道優勝大会
平成18年8月26日(土) この青森県立武道館において、「第1回北海道東北地区大学生優勝大会」(斎藤登大会会長、金野道程実行委員長)が開催された。参加大学は、北海道大学札幌、北海道大学函館、北海道医療大学、北里大学十和田、北里大学三陸、東北学院大学、東北福祉大学、福島医科大学、特別参加の北里大学相模、琉球大学。北里大学関係の躰道部の監督には田中勇悦氏と斎藤登氏が就任しているので、今大会の企画関係は北里大学三陸が主管として準備が進められていった。
審判長は志摩制基先生。午前3時に宮城県の石巻を出発して永久保陽子さんと二人で東北自動車道を車で走ってきた。工藤善己先生は奥さんと二人で来ていた。鶴岡の自宅を午前3時50分に出発したとのこと。「両先生とも遠方より学生達のために交通費も自前持ちで駆けつけてくれた」と、斎藤登大会会長は閉会式で感謝の気持ちを述べていた。審判員は、斎藤、増田、ヒューゴソン、木村、佐々木、鳴海詩代さんが青森。金野道程さんは岩手県。永久保陽子さんは宮城県。その他は田中勇悦先生と池内和彦が担当。

新競技種目の試み
競技は、通常の試合(実戦、法形)の他に、新たな創作競技が2種目取り入れられた。
(その1)「3人実戦競技」
赤チーム、青チーム、黄色チームと3チームに編成。これはくじ引きで決定。競技場には、それぞれのチームから一人ずつ出場して、他チームの選手を攻撃していく。実技が決まれば、負けた選手は即退場して、同色チームの次のメンバーが参加していく。競技時間は5分間。審判は主審が1名、副審が3名。技を決められた選手を指名してどんどん退場させること。最後に数多くの選手が残っているチームが優勝となるもの。
(その2)「BGM創作法形競技」
団体法形競技であり、その中に創作を試みている。そしてBGM(バックグラウンドミュージック)は各チームの選択による。躰道では「躰道と吟詠」(陽玄の法形)、「躰道と琴」(旋陰の法形)など、音曲に合わせての躰道法形演武は祝嶺正献最高師範より発表されている。各チームがどのようなBGMを出してくるかが興味のあるところ。最初は、「となりのトトロ」。そして「夏の思い出」が続き、沖縄の琉球大チームは「島人(しまんちゅう)の宝」と沖縄民謡で挑戦してきた。会場内を湧かせたのは、北海道医療大チームの「イエー メチャ ホリデイー」(松浦亜弥の歌)だった。緩急の音楽にあわせて法形を創作。前後の振り向き旋体の突きや足を合わせての起き上がりこぼし風の仕草が拍手と笑いを取っていた。結果は、この北海道医療大学チームがダントツの優勝だった。

まとめ
 閉会式後には、田中勇悦監督の指示により、肩を組んで大きな丸い円陣を組み、「躰道の歌」の大合唱。大会の感想について一人ずつ「3秒スピーチ」。最後に全員での記念写真の撮影をして終了した。新たな試みであった「北海道・東北地区大学生優勝大会」は、第1回目を成功裏に終了することができた。