Vol. 41 平成17年9月10日発行。
事務局:東京医科歯科大学顎顔面解剖学分野内
事務局長:柴田俊一
Tel; 03-5803-5436 Fax;03-5803-0185
e-mail: S.Shibata.mfa@tmd.ac.jp


 仁雄会報 
*仁雄会創設45周年式典(記念誌出版会)行われる
 去る7月23日(土曜日)、前報で予告していた仁雄会の式典がホテルニューオータニにて開催されました。当日は幹事代表らが先乗りで準備していた所、16時45分頃大きな地震があり首都圏の交通機関が全面的に麻痺するというハプニングがありました。会場も大揺れでシャンデリアの一部が破損するほどでした。「困ったけれども自然現象には逆らえないな」などと話していると、招待した拓殖大学渡辺憲治監督が現れました。「先生よくこられましたね」と尋ねると「俺、新宿から歩いたよ」とのこと。まもなく佐藤良治先生が現れ、お尋ねしたところ「うまくタクシーが捕まりました」とのことでした。結局うまくタクシーを捕まえられた方や偶然近くにいた方は時間どおり到着されましたが、ほどなく都内全般でタクシーを捕まえるのが困難となり、学生も後発組はお茶の水から歩くはめになりました。何よりも会長の谷口先生から「市川で足止めされたと」の連絡が入りました。首都圏のもろさを痛感した次第ですが、協議の結果、開始を18時半からに遅らせ、まず食事をはじめながら各人の到着を待つことにいたしました。幸いにも19時半頃にはどうしても復旧しなかった常磐線、総武線、中央線沿線の先生を除いて9割方集結することができ、式典の開始となりました。会はまず故祝嶺正献最高師範に黙祷を捧げた後、この時点では到着されていなかった谷口先生に代わって中島先生のご挨拶、次いで本院から祝嶺修道様のご挨拶、さらに北海道からお越しいただいた八木先生から祝辞ならびに乾杯のご発声をいただきました。しばし歓談の後、現役部員の紹介ならびに昼間行われた学内躰道優勝大会(後述)、の褒賞授与がおこなわれ、主将の林薫里さんから世界大会出場の挨拶と援助に対するお礼の言葉がありました。仁雄会報で寄付のお願いしたところ、なんと35万円も集まりました。この手厚いご援助に対しては監督として心から感謝申し上げる次第です。
 次いで招待した躰道協会関係の先生方からご挨拶がありました。特に近藤光男先生からは最高師範からのご要請により編纂された「躰道教範」の頒布への協力依頼がありました。頒布申し込みに関しては後述します。次いで、渡辺先生の中間挨拶の後、いよいよ仁雄会会員の紹介となりましたが、挨拶は全員を数班に分けて班ごとに前に出ていただき各人の簡単な自己紹介の後、代表者に長めの挨拶をしていただくという形にさせていただきました。村田さんの「夢のお告げ」の話しなど興味深いスピーチもあるのですが紙面の都合で各人の挨拶をすべて紹介することはできませんのでご了承ください。やはり各人思うところは多いようで、とても一言では終わらない先生が大部分でした。会次第を添付しますのでご出席の方は反芻し、ご欠席の方は想像してみてください。そうしているうちに会長の谷口先生も到着され、特に玄制流空手道から躰道へ代わる頃の最高師範との思い出等、貴重なお話をされました。谷口先生は記念誌にも長文の文章を載せられていますが、その原稿に加筆する形で「玄制流空手道と躰道の創作を顧みる?天才武道家とその弟子たちの歩み?」という本を出版されました。この本は当日即売され、その売り上げは谷口先生のご好意により、仁雄会に寄贈されました。谷口先生には改めてお礼申し上げます。なおこの本の頒布案内も後述します。
 初めは地震のためどうなるかと思いましたが、時間が経つにつれ人も集まり、後半はたいへん盛り上がりました。またさすがにニューオータニも大目に見てくれて、会を21時半まで続けることができ、最後は主将の林さんの号令のもと、恒例の10本突きを行ってお開きとなりました。その後、私はさすがに疲れたのと大荷物があったので失礼しましたが現役部員と2次会をやられた先生方もいたようです。ありがとうございました。なお藤原先生をはじめ当日地震等でやむをえず欠席となった先生方に関しては、納めていただいた会費は来年度の年会費として立て替えさせていただきたいと思いますのでご了承ください。
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 私(柴田)も今年4回目の年男となり、大学、高校の同窓会に出席(幹事をやらされることが多いのですが)することも多くなりました。若い頃は仕事が忙しい上、生活に余裕がなくこの手のものには関心がなかったのですが、最近は出席するたびに楽しむようになりました。下記にのせた参考文献(モダンメディア2005年3月)のエッセイにあるように、人の記憶というものは脳の奥の「海馬」の奥に眠っていて例えば同窓会のような刺激を与えるとよみがえってくるようです。そしてご存知のように「海馬」は怒り、喜び、悲しみなど人間の情動を司る「Papetzの情動回路」を構成しており、さらにそれらの刺激が連合中枢である「前頭前野」で統合され、人間らしい行動をとる、逆にこのネットワークが衰えるといわゆる認知症(ボケ)になるようです。すなわち海馬に刺激を与えることはボケ防止になること請け合いです。我々は躰道部を通じて非常に多くの記憶のフォルダを海馬に保存しているわけで、このような会に出席することは大いに意義があるものと思います。躰道部の前身である空手道部を谷口先生が創部されたのが1958年(昭和33年)とのことなので、3年後の2008年に「部創設50周年」という大きな節目を迎えることになります。今回に次いでまた3年後に幹事をやることを考えると少しうんざりすることもあるのですが、やはりけじめはつけねばいけないかと思っています。今回欠席の先生方もその折には是非出席されて海馬を大いに刺激されることを希望します。
式典出席者
(仁雄会関係):松本昌世、谷口興一、中島章皓、八木政明、新冨芳明、渡辺三雄、奥藤百世,越川 博、佐藤良治、小川博章、知花朝美、清水 友、戸塚慎一、鈴木格、宮崎隆、村田耕一、伊藤雅史、守澤正幸、柴田俊一、土井庄三郎、寺田典生、小島(小川)雅浩、布施泰子、馬場麻人、和田忠志、青木 章、塩崎智彦、宮下宏紀、南一郎、尾関全、宮下宏紀、堀内和一朗
(躰道本院、協会関係):祝嶺修道、近藤光男、高道玄三朗、渡辺憲治、本多智明(河内藤江代理)、小田島隆、中野哲爾
(現役部員):古山貴基、林 薫里、森雄太郎、水島周子、佐々木真理、八木太門、坪川正樹、飯村祥子、江川京子、窪田亜希、篠原樹彦、松本勝洋、安藤 翔、隈陽一郎 
(当日地震等で欠席の方):藤原秀臣、日野恒和、三壁敏雄、鬼澤浩司郎、役山比登志、金 明培、岡部 格、中村正弘、安部幸史郎



*平成17年度東京医科歯科大学学内躰道優勝大会行われる
 仁雄会式典に先立ち13時30分より学部道場において、学内試合が行われました。記憶を探ると前回学内試合を行ったのは昭和63年ころと記憶しているのでおよそ20年ぶりの開催ということになるかと思われます。大会は拓殖大学OBで個人法形の現全日本チャンプである中野哲爾先生(現船橋躰道協会己錬館館長)を審判長に迎え、渡辺、中島、松本先生らの他、城北地区躰道協会の小田島先生、さらに学会帰りに立ち寄られた沖縄の知花先生らのご出席のもと熱戦が展開されました。最初の全現役部員参加による個人法形競技は中野、塩崎、宮下の審判団のもとで行われ、本命視されていた古山貴基(医6年)が腹筋を痛めていた(筋挫傷)ために、転技にもうひとつの切れがなく、江川京子(看護3年)が優勝いたしました。3位は坪川正樹(歯3年)となり、3人には仁雄会から報償が贈られました。まあ、エキシビションに近いものですが、秋の一連の大会に向けて良い刺激にしていただきたいと思います。次いで模範試合として中野VS宮下戦が行われました。現在宮下は研修医生活で痛めつけられていて、調整が十分ではないのですがまた全日本で二人の対戦が見られることを希望しています。
 次いで、かつての恒例の行事であったOB 対現役対抗戦(団体実戦)が行われました。これは私が記憶する限り、現役部員がやはり遠慮するということもあってか、OBチームが負けたことはないのですが、今回はメンバーが揃わず私も1分限定で出場することになり、高齢チームとなりましたが若手OBの活躍で伝統通りOBチームの勝利となりました。なかでもヘッドコーチの南(平成10年卒)が捻体胴がらみを決め一本勝ちをしたのが目立ちました。現在も部員数は多いとはいえない状況ですが、このような大会が開けたこと自体が意義あることだと思われます。

*出版物頒布の手続き
  引き続き 1)仁雄会記念誌の頒布希望を募ります。まだご返事のない先生、あるいは海馬刺激のために気が変わって頒布を希望する先生は恐れ入りますが頒布価格13,000円に 2)年会費10,000円 を添え、計23000円を同封の振込用紙にてお振り込みください。振込用紙をそのまま申し込み用紙とさせていただきますのでお名前の記入漏れのないようお願いいたします。もちろん年会費を既に納められている先生は頒布代のみで結構です。振込が確認され次第直ちに郵送させていただきます。同様に 3)躰道教範(7,000円)、4)谷口先生の著書(1,500円)も併せて同じ振り込み用紙で頒布希望を受け付けます。躰道教範は直接躰道協会へ申し込むこともできますが、その場合は同封の申し込み用紙に記載の上、03-3380-1408まで必ずファックスで申し込んで欲しいとのことです。
  この教範にはすべての法形の手順が写真入りで掲載されています。「勢命の法形」をはじめとする「命」の法形もすべて出ています。現役の頃はあまりやる気がおこりませんでしたが、最近「勢命の法形」にとり組んだところ確かに中高年の健康法としてもこの法形は非常に優れているものだと実感いたしました。ぜひ教範をご購入の上、勢命の法形を演武してみてください。記念式典にご出席の先生にも追加希望等がある可能性もあるので、重複しますが一応振り込み用紙をお送りしますのでその旨ご了承ください。
 振込口座 加入者名 東京医科歯科大学 仁雄会
 口座番号  00130-5-36708
* 仁雄会創設45周年記念誌訂正 
15ページ渡辺先生の卒業年は昭和42年ではなく41年です。80ページの大島先生の肩書きが「産婦人科教授」となっていますがもちろん「泌尿器科教授」の誤りです。大島先生には慎んで訂正させていただくとともに深くお詫び申し上げます。あとがきに書いたように、この他にも間違いがあると思いますので、お気づきの点がありましたら事務局までご連絡ください。
*大会結果
東京城北地区躰道優勝大会 6月26日 於 練馬体育館
団体法形競技 優勝 Aチーム(森、坪川、八木、高井、松本)
       4位  Bチーム(江川、林、佐々木、窪田、飯村)
団体展開競技 優勝 Aチーム(古山、森、坪川、八木、松本、篠原)
      準優勝 Bチーム(江川、林、池尾、佐々木、窪田、飯村) 
女子級位実戦競技 3位 水島周子
男女団体実戦競技 3位Aチーム(古山、森、池尾、江川、窪田)
男子個人法形競技 3位(宮下宏紀=OB,現船橋市躰道協会所属)
 本年度は長年活動してきた大東文化大学躰道部が部内のごたつきによって不出場となったが、新進の東京大学躰道部や中野哲爾率いる船橋市躰道協会己錬館、つくば市躰道協会などが参加してにぎやかに行われた。昨年は男子の団体物が組めなかった本学であるが、本年は団法、展開とも組むことができ、対戦相手に恵まれたこともあるものの、首尾よく優勝を果たし、全日本に出場できることになりました。女子チームも健闘しやはり展開競技で全日本に出場できる予定です。個人ものおよび実戦はもう一つの成績でしたが、元全日本チャンプの宮下が船橋市から久しぶりに出場し、入賞しました。彼は上述のように今研修医として超多忙な研修生活を送っていますがなんとか練習時間を確保して再び第一線に登場してほしいものです。

世界躰道親善大会 8月6日 於スウェーデン
  女子個人法形競技 優勝 窪田亜希、3位 飯村祥子
  団体展開競技 準優勝
世界躰道選手権大会 8月7日 於スウェーデン
  女子団体実戦競技 4位(林 薫里)
 前述のように遠征に対し多額の援助をいただき感謝しております。学生もそれに答えて世界大会の前日に行われた親善大会で窪田の優勝を始め、好成績を収めることができました。本番の世界選手権でも林が団体実戦のメンバーの一員として活躍いたしました。学生から聞いた話だと、フランス、スウェーデンといった国の実戦競技は大変充実していて強いとのことでした。

*秋シーズンの大会予定  場所はどちらも東京都武道館(綾瀬)
第39回全国学生躰道優勝大会 10月8日(土)
 団体、個人各種目に出場予定

第39回全日本躰道選手権大会 11月26(土)、27日(日)
 男女展開、男子団法の他、城北チームの一員として、男女団体実戦に出場予定

 医科歯科大学躰道部は河口湖での夏合宿を打ち上げ秋シーズンの活動に突入しました。ところが機先をそがれるように、例のアスベストの問題が降り掛かり、厚生棟の学部道場が閉鎖になってしまいました。事務方に「いつ工事をするのか。」と聞いてもまったくらちがあかず困り果て、仕方がないので教養部に畳を輸送し、国府台を本拠地にすることに致しました。輸送費用の一部を仁雄会から出すことになりますがご了解ください。当分の間練習は教養部で行うことになりますのでもし事前の訪問等がありましたら国府台の方へお願いいたします。
 現在の教養部は私が卒業したころ(昭和57年)の面影はありませんが、あの道場だけはかなり傷んではいますがなんとか健在です。また大会の観戦をご希望の先生は、入場券の手配(券がなくても医科歯科のOBである旨をつげれば入れますが)、パンフの事前送付等を行いますので事務局までご一報ください。

*躰道部 OB,OGの活躍
布施泰子先生(昭和63年医学部卒、布施クリニック院長)
 この欄はOB,OGの活躍と銘打っていますが女性が登場したことがなかったのでOGも登場させねばいけないと発起し、現在「布施クリニック」を開業されている布施泰子先生に挨拶文をお願いしたところ快諾していただいたので、まずその文を掲載します。
「1988年に医学部を卒業した布施泰子です。結婚して籍姓は長瀬ですが、夫婦別姓選択制を支持しているので、布施を名乗っています。(銀行の通帳などは無理なのですが。)夫はそれに賛成してくれており、息子は小さい時から私の姓が違うことの意味をよく理解しています。夫婦別姓を認めると家庭が崩壊する、などと言う人もいますが、おおいに疑問です。さて、私は、卒業後当時の神経精神医学教室に入局し、研修の後、民間病院・大学・公立病院を経て、現在は板橋区で布施クリニックを開業しています。大学で研究もしていた時は、神経生理研究室に属し、学位論文などもそちらの方面のものでした。現在は、社会構成主義を基礎としたポストモダンの精神療法に興味があり、カルガリー大学のFamily Therapy Programに留学した他、機会をみつけてワークショップに参加するなどして勉強を続け、臨床の場で、患者さんとしてクリニックを訪れる方々やそのご家族に還元できるようつとめております。ここからは恐縮ですが宣伝です。今年9月中旬に、新風舎から私の絵本が出版される予定です。違いを認めあって共存していこうよ、ということがテーマで、日英二か国語でかかれています。タイトルは「ちがうってすてきだね It is nice to be different.」、ISBN7974-6881-1です。ぜひご一読下さい。書店でご注文いただくか、私までご連絡ください。ホームページ、ブログアドレス www.fuseclinic.com/FSHOME.html
                      fusecln@mug.biglobe.ne.jp
 布施先生は式典にも出席してくれて久しぶりにお顔を拝見しましたが自信にあふれ、仕事の充実ぶりがうかがわれました。彼女の仕事に関しては、本年2月4日号の週刊朝日に記事が出ていましたので、それを引用する形で紹介させていただきます。布施クリニックのホームページ、ブログも是非訪問してみてください。私もいろいろチェックをしているのですがなかなか皆様の活躍を網羅しきれません。このようなマスコミ関連の記事等を見つけたら是非事務局まで連絡してください。もちろん自らの売り込みも大歓迎です。