仁雄会報37 平成16年6月21日発行

仁雄会記念アルバム製作に関して

 長年の案件でありました仁雄会記念アルバムの編集を清水先生、宮崎先生から私(柴田)が依頼され取り急ぎ製作を開始し、現在おおよそのラフ(素稿)が出来上がりました。あと写真の解説文と何名かの先生に依頼した原稿が集まり次第出版に向けて仕上げの作業に取りかかるということになると思います。写真を提供してくれた先生によりますので世代によって写真の多い、少ないはあるのですがほほ全世代、全員を網羅したと考えます。そのラフの一部を裏面にのせましたのでご覧下さい。なかでも最高師範の往時の写真を躰道関係者にお見せしたところ、皆様感慨深くご覧になるほど貴重なもののようです。今のところ秋口の出版を目指しておりまた出版記念パーティー等も計画していますのでその節はよろしくご協力の程お願い致します。

新人歓迎コンパ行われる

 平成16年も半分過ぎる時期となりました。医歯大躰道部の新年度の活動も4月から始まり本年度は男子4名女子1名の新人をむかえることができました。彼らはまず5月30日の東京7大学定期戦(戦績、観戦記は下記)で運足八法を披露した後、6月5日(土)に新宿の焼き肉屋で新歓コンパが行われました。会は中島、渡辺両先生、顧問の天笠先生らのほか久しぶりに伊藤雅史先生(S55年医学部卒)が顔を出されました。伊藤さんは学生が皆スーツを着ているのに少し驚かれたようですが(ただし私は昔のままのチンピラ格好をしています)すぐになじみ、会は和気あいあいと進行していきました。少し顔を出さないと敷居が高くなってなかなかこの手のコンパにも出席しずらくなるものですがご心配は無用です。一杯飲んだ瞬間タイムマシーンに乗ったように昔に戻れますし、学生も部活の昔話のみならず医師、歯科医師としての生き方も聞きたがっていますので、先生方におかれましては是非とも部のコンパにもご出席されますようお願い致します。
 一次会終了後も2次会、さらに3次会(カラオケ)と楽しい時が続きました。むかえた新人は次の各人です。八木太門(医学部医学科)、篠原樹彦(医学部医学科)高井基央(医学部医学科)松本勝洋(歯学部歯学科)水島周子(医学部保健衛生学科看護学専攻)。彼らのプロフィールは躰道部のホームページ(http://www.geocities.co.jp/Athlete-Athene/2558/)をご覧下さい。今後6月27日の城北地区大会へ向けて練習を続けます。

大会結果 第22回東京七大学躰道部定期戦(2004/5/30/於北里大学体育館)

総合成績 第3位
級位個人法形競技 優勝 江川京子(看2)・第3位 飯村祥子(看2)
男女団体実戦競技 第3位(古山、森、坪川、林、江川)
団体展開競技 第4位(主:江川、1:佐々木、2:林、3:飯村、4:池尾、5:窪田)
戦略競技 第3位
解説 今回は本年歯学部を卒業し歯髄生物学分野大学院生となった三枝英敏先生が観戦記を書いてくれました。なかなか力作ですので是非お読み下さい
 去る5月30日、北里大学において恒例の春の東京七大学躰道部定期戦が行われました。例年、新入生のお披露目をしつつ地区大会に向けて新学年のチームの完成度を確かめるこの試合。わが医科歯科大学も5名の新入生を迎え、自分たちの学年3名が抜けた穴を埋めるべく万全の準備を期して臨みました。まずは個人法形ですが、級位はた体育館の堅い床で坪川君・飯村さん・池尾さん・江川さん・窪田さん・佐々木さんの2年生達が奮闘してくれました。坪川くんは準々決勝で捻体の法形を披露し、敗れはしましたが完璧なバク宙を魅せてくれました。準決勝では江川さんと飯村さんが対決し、両者とも素晴らしい変陰の法形を演じました。部員数が不足してまともに団体戦メンバーが組めなかった冬の時代を経験してきた自分にとって、「医科歯科ファイト!」の掛け声をできるのは感慨深いものです。この対決を制した江川さんが午後も実力を発揮し、見事優勝の栄冠を勝ち取りました。僅差で敗れた飯村さんも三位決定戦では完勝を納め、明るい未来を感じさせる結果となりました。ベスト4は女子が全て占め、改めて躰道界における女子のレベルアップを感じました。段位では3年生の森君と林さんが黒帯を締めての初試合となりました。さすがに緊張感を隠せず実力を発揮できないまま初戦敗退とはなりましたが、明日へつながる一戦だったのではないでしょうか。5年生の古山主将も敗れはしたもののベテランらしい堂々とした転体の法形を披露してくれ、見る者に学生大会への期待を抱かせてくれました。
 団体法形は2年生の女子5名が変陰の法形を披露しました。慣れ親しんだ同期とあって、全員が心が通じ合っているので安心感を持って観戦しましたが、試合の空気にやや萎縮してしまったのか練習通りの演舞ができず、満足のいく結果を残せませんでした。城北地区大会でリベンジを果たすべく、今後も練習を積んでいく所存です。今回の団体法形の採点は例年と比較して非常に厳しく、個人選とは違い、調和(全員の動きが一致しているか・移動するラインがずれていないか・誰か一人が露骨に合図を出していないかなど)を重んじる狭義であることを再認識させられました。
 団体展開競技は、2年生の女子5名と林さんが挑みました。医科歯科に代々継承されてきた伝統のすじに改良を加え、コンパクトかつ華やかなものに仕上げました。特に殺しに重点を置き、タイミングや技の斬れを繰り返し繰り返し練習を積み重ねてきました。二年生は展開競技初体験という重圧がありましたが、そこは経験者の林さんの先輩らしい熱血指導の賜物、目標としていた30秒を切り、初戦にしては合格点だったのではないでしょうか。さすがに男子にはかなわなかったものの、学生大会の女子展開競技では好結果が大いに期待できそうです。
 戦略競技は故初代祝嶺正献最高師範が力を注がれていた競技で、大きな試合では未だに行われていませんが、施行錯誤を繰り返してこの七大学定期戦で脈々と受け継がれてきました。今回も更に新しいルールを加えるべく事前に各大学の主将が何度も集まって練る作業を行いました。各チーム5名が旋・運・変・捻・転を素早くかつ美しく演じられるかを競いつつ、孫子の兵法を取り入れたのですが、まだまだ改良の余地がありそうです。いつか全日本大会で行われる日を夢見て、更なる改良を加えていく模様です。医科歯科大学は柴田監督が乱数表まで作られるという綿密な作戦の下、三位をいう好結果を得ました。
 男女混合団体実戦競技は古山主将、森君、坪川君、林さん、江川さんの5人で挑みました。主将以外は団体実戦初体験でしたが、それぞれの適正を考慮した番号を配置し全力で戦いました。一回戦を4−1で制し、準決勝は2−2ながら内容で敗れはしたものの、三位決定戦を勝ちあがり見事入賞。坪川君と江川さんは級位ながら、黒帯から勝利を奪い、堂々たるものでした。また、古山主将の3試合一本勝ちも特筆すべきことでしょう。ベテランらしからぬ躍動感溢れる動きは他者の追随を許さず、若さが漲っております。こちらも今後が楽しみでなりません。新人演武では新入生が運足八法を披露しました。初々しさと物怖じしない立ち居振舞いに歓声が絶えませんでした。
 終わってみれば約3年半振りに総合で三位入賞という素晴らしい結果が得られました。監督の奥様のお誕生日に花を添えられたのではないでしょうか。これもひとえに、古山主将以下部員全員の日々の精進と柴田監督や南・堀内・宮下各コーチの指導の賜物です。今年は堀内・宮下・自分の男子三名が抜け、団体的には厳しくはなりましたが、部員全員一丸となって医科歯科躰道部は新しく生まれ変わろうとしております。先生方におかれましたは、今後とも練習や試合において御指導・御鞭撻の程宜しくお願いいたします。私事で恐縮ですが最後に今回の感想を述べさせて頂きます。OBとなって初の試合で役員や競技監督として参加しましたが、やはり一抹の淋しさがありました。学生の熱気を浴びている内にいつかまた選手として緊張感あるコーチに入りたいと思いました。やはり躰道は人間を魅了して離さないスポーツであることを再認識しました。稚拙な文章で大変失礼致しました。このへんで筆を置かせて頂きます。(三枝英敏記)

躰道部OB,OGの活躍

 今回は医科歯科大学以外の躰道関係の著明人を紹介したいと思います。まず歌手の故尾崎豊がお父さんのすすめで躰道を習っていたことはつとに有名なところですが((文献http://www.ozaki.co.jp/history/history01.htm)によると、1977年躰道協会朝霞大会、少年の部、個人法形にて優勝。とある)、他にも躰道部出身の著明人がいらっしゃいます。今、旬なのは映画化もされた推理小説「半落ち」の作者である横山秀夫氏で、氏は国際商科大学(現東京国際大学)の躰道部OBです。文献(http://www.yomiuri.co.jp/education21/anokoro/20030317.htm)から一部抜粋すると次のように述べられています。
――スポーツは得意でサッカー部員だったが、高三の時、沖縄空手の流れをくむ武道「躰道(たいどう)」の大会を見に行き、華麗な大技に強くひかれる。これがきっかけで、躰道が強い国際商科大(現・東京国際大)に進学した。入学してすぐ、躰道部の入りましたが、これが予想以上に大変でした。けいこはもちろんのこと、上下関係、礼儀作法が厳しかった。先輩が遠くに豆粒みたいに見えた時点であいさつしないと、連帯責任で1年全員が呼び出され、けられました。合宿などは閉鎖的な空間で、逃げ場もありません。数十人が仮入部して、1年後には8人しか残らなかった。理不尽だと感じることもありましたが、ここでも私は逃げたくなかった。後から考えると、一つの「組織」というものの存在を初めて意識した体験でした。――
横山氏は年齢(47歳)を考えるとちょうど私と同じ時期に部活をされていたようです。
 また一昨年より躰道を題材にした少女マンガが「別冊フレンド」に連載されていて話題になっています。これは猫山宮緒「瞳をそらさずにいて」という作品で新潟の練武館道場がマンガの中でも実際に舞台として登場します。単行本が現在5巻まで講談社から出されています。おやじが少女マンガを買うのは少し気恥ずかしいのですが躰道の描写は結構きちんと書かれています(下図参照)。文献http://www.kodansha.co.jp/betsufure/interview/int17.htmlから作者へのインタビューを引用します。
 Q:先生の将来のビジョンを教えてください!
 A:もし、お金がたくさん稼げたら、躰道の道場を作ってみたいと思います。夢ですが。
 Q:躰道は先生自身もやっているのですか? 躰道の魅力は?
 A:躰道は自分でも10か月くらい前からやっています。年をとってもできる生涯スポーツで、礼儀というか精神的な考え方も身につけられます。躰道の経験をつんで、それを生かして社会の中で生きる。そんな考え方が魅力でしょうか。