仁雄会報33 平成15年3月発行

大会詳報

仁雄会報32でお知らせしたように医歯大躰道部は秋の一連の大会に臨みました。その結果をお知らせ致します。

#東京7大学定期戦 - 展開、男子個人法形優勝
平成14年9月22日(日) 於 東京医科歯科大学体育館

#本学が主幹となって大会を開催致しました。当日は天笠大会会長のもと医歯大、拓殖大、法政大、国士館大、北里大、二松大、防衛医大の各選手が医歯大体育館に集合して熱戦が繰り広げられました。結果
 男子個人法形競技 優勝 宮下宏紀(医5)
 女子個人法形競技 第2位 喜多教子(医4)
 団体展開競技 優勝 (主:宮下、1:町田、2:森山、3:古山、4:三枝、5:堀内)
 団体法形競技 第3位 (宮下、堀内、町田、三枝、古山)
 団体実戦競技 第3位 (宮下、町田、堀内、三枝、古山)

 個人法形の宮下はいやしくも全日本チャンプであるので優勝も当然視するむきもあるが実はこの7大大会は全日本クラスの有力者が揃っておりレベル的には相当高いものである。ちなみに決勝で当たった高橋弘之選手(国士舘大)はお父さんがもと個人法形の全日本大会優勝者であり本人は大学に入ってから躰道をはじめたそうであるがやはり血筋は争えないものであると思われた。女子個人法形の喜多の準優勝も大健闘であり、彼女は城北地区大会の級位法形準優勝の実績があり全日本レベルでの入賞をめざしてもう一息の奮闘を期待したいところである。男子団体法形は転体の法形で臨んだが転技の合わせがどうしても難しく3位であった。ちなみに優勝、準優勝は捻体の法形で臨んだチームであった。展開競技は城北地区大会と同様なメンバー、筋立てで臨み圧勝であったため学生大会への期待も膨らんだのであるがなかなかそうは問屋が卸さないことが後にわかることとなった。競技終了後はゼミナール室で全選手および審判員の先生方とともに懇親会がおこなわれた。懇親会ははこの大会のみのイベントで各大学のいろいろな話が聞けて楽しいものである。

#第36回全国学生躰道優勝大会 - やや意外な銀3個
平成14年10月6日(日) 於 東京武道館

男子個人法形競技 第2位 宮下宏紀(医5)
男子団体展開競技 第2位(主:宮下、1:町田、2:森山、3:古山、4:三枝、5:堀内)
男子団体法形競技 第2位(宮下、堀内、町田、三枝、古山)
女子団体展開競技 第5位(主:寺山、1:三宅、2:関谷、3:渡邉、4:奥住、5:喜多)

7大学戦から2週後ということでそのまま勢いを持ち込みたかったところだがあにはからんや、この間にケガ人が続出しそれとともに磐石と思われた男子展開も少し「ぶれ」が生じたように感じられた。また初めて女子展開が行われ医歯大もエントリーしていたのだが出場予定メンバーの寉岡が手を骨折しこれも組み直しを余儀された。当日は役山、川越夫妻が観戦に駆けつけてくれたが、結果は前年優勝者で優勝が確実視されていた宮下が決勝で敗れるという波乱になった。ちなみに決勝の相手の板山宣弘選手(拓殖大)は板山8段範士のご子息でやはり血統というのはあなどれないものである。試合は2−1の判定でどちらが勝ってもおかしくないものであった。男子展開も優勝が有力視されていたが試合直前からみられた「ぶれ」が出て惜しくも準優勝であった。団体法形は2−4位が同点となる接戦で医歯大が主審の差で準優勝となった。これは大健闘といってよいものである。女子展開は急造の割にはよくまとまっていたが惜しくも5位で決勝進出までもう一歩であった。今後筋を詰めていけばかなり有望であると思われた。総じていうと優勝は逃したものの昨年が優勝、3位、3位であったことを考えればそれほど悲観することはなく全日本での健闘が期待された。

#第36回全日本躰道選手権大会- 団体戦は惜敗、宮下が2連覇とMVP,古山、実戦競技での健闘光る。
平成14年11月23(土)、24日(日)       場所 東京武道館(綾瀬)

男子法形競技 優勝 宮下宏紀(医5)
団体実戦競技 ベスト8 堀内和一朗(医5)古山貴基(医3)
団体展開競技 第4位 (主:宮下、1:町田、2:森山、3:古山、4:三枝、5:堀内)
団体法形競技 第6位 (宮下、堀内、町田、三枝、古山)

  団体展開は前年度優勝の実績があり有力視されたが、学生大会前から生じていた「ぶれ」が大きくなりまとめるのに苦労した。それでも何とか直前にまとめあげて試合に臨んだが残念ながら3位に0.1点!差でメダルを逃すこととなった。この競技は近年新潟県(帝京3高のOBが中心となって活動している)がかなり強く本年も優勝は新潟県であった。同様に団体法形競技も首尾よく決勝に進出したものの入賞に終わる結果となった。個人法形では学生大会決勝同様宮下と板山宣弘選手(拓殖大)の対戦となり今度は宮下が2-1で雪辱し2連覇達成ということになった。宮下はその実績により最優秀選手(MVP)に推挙された。その他城北チームの一員として堀内と古山が団体実戦競技A,Bチームにわかれてに出場しどちらもベスト8であったが、古山がチームでただ1人3勝をあげる活躍で健闘が光った。これを自信にして今後の実戦競技での活躍を期待したいところである。この大会の結果ではいくつか考えさせられる事があった。まず当たり前の事であるかも知れないがタイトルというのは取るよりも守る方がはるかに難しいということである。その点連覇を果たした宮下はやはり賞賛させられるべきものである。宮下の出場した決勝はどちらが優勝でもおかしくない僅差の勝負であり、最後は日頃の躰道への情熱、取り組みかたといったものまでが評価の対象になった感があります(そう聞いたわけではありません、私個人の感想です)。まあこれも体操その他の採点競技では当たり前のことかもしれませんが。


平成14年度納会行われる

 今年は追い出される部員がおらず、追いコンの代わりに納会が12月7日に池袋の焼き肉屋で行われました。会は中島先生、渡辺先生、天笠先生のご出席のもとで、本年度の健闘をたたえあい、また反省点、来期への抱負等を語り合いました。さらにこの席で幹部交代の発表があり、来期は古山(医3年)が主将として部をまとめることとなりました。躰道部は年明け1月より新体制で活動を再開していますが5年の3名も臨床実習が始まっても引き続きヒラ部員として活動を続けていくとの発言がありました。部員不足のおり、たいへんありがたいことだと感謝しています。


医科歯科大学の現況

本報は躰道部のOB会報であるので主に部ならびに躰道関係の事を話題としていますが、新聞等で一部報道されているように、現在本学はたいへんな激動の最中にあります。本学を永年離れられている先生も多数いらっしゃると思われますので少し大学関係の話題にも触れさせていただきます。 まずご承知のように来年度(平成16年度)から国立大学が独立行政法人となることが内定しています。これは実際にはまだ審議中の案件ですがすでに既成事実となっている感があります。内容は新聞で報道されている通りですが実際のところは具体的に動き出さないとどうもよくわからないといった感じです。とにかく大学として生き残りを図らなければならないわけですがで本学のような単科大学はやはり厳しいところがあるようで、またその危機に対する考え方で医学部と歯学部のあいだにかなり温度差もあるようです。法人化を前に自らを律する(これだけの事をやってますと国にアピールする)という意味からか医学部では全教官に任期制(教授は7年、助教授5年、講師4年、助手3年)が導入されました。特に助手の3年という任期はかなり厳しいものであると感じられます。歯学部では任期制はまだ部分導入(新規に就任、昇格したもののみ適応される)ですがそのかわり全教官に業績評価の書類を提出させそれを点数化して通知するということが行われました。私もこの歳になって通信簿をもらうことになるとは夢にも思いませんでした。任期制教官はこれによって再任の可否が決定されるようです。学生に対するカリキュラムも大幅な改訂が予定されています。まずはご承知の様に研修の義務化(医科は2年、歯科は1年)と4年終了時の共用試験(通称仮免試験)の導入が来年度から行われます。共用試験はコンピューターを利用した客観問題(CBT試験)と模擬実習試験(OSCE=オスキイ)からなっていて学生もたいへんですがやる方もたいへんな負担となっています。現在は本格導入を前にトライアルが盛んに行われています。これらに伴って、講義、実習のカリキュラムも大幅に変更されることになりました。簡単にいうと「解剖学」、「生理学」といった「〜学」(〜ology)がいっさいなくなり例えば「脳」というテーマを作りそれに関して解剖から1名、生理から1名、臨床から2名といった感じで講義をするというもので「module 制」と称されています。講義時間も1コマ100分から50分へと短縮され(その分は教官の努力で補えとのこと)、そしてあいた時間は少人数のチュートリアル教育を行うということです。この変更は15年入学の学生から導入されるので本格導入は再来年からということになります。歯学部ではさらに卒業試験の導入も計画されています。また医歯学部とも解剖学実習の時間は非常に短縮されることになっており、個人的にはこれはとても残念なことです。

これらがうまく機能するかどうかこれもやってみなければわからない面があるのですが、世の中の趨勢でとにかく何か改革をしなければいけないようでまずは見切り発車というところでしょう。ただこのような変革の過渡期ではどうしても学生はそちらに気を取られてしまうので、部活とくに躰道部のような運動クラブにとっては非常に厳しいことになるのではないかと危惧しています。個人的には部活で得たものはたいへん大きかったと思っているので、「部活の逆風になるものはとにかく反対」なのですが、残念ながらそうも言っていられないのでしょう。具体的な動きが出ればまたこの場を借りてご報告させていただきたいと思いますのでご了承ください。